就活を効率化!「iroots」担当者が語るスカウト型就活のメリットと現状

キャリア,コロナとガクチカ

コロナ禍で増加傾向にあるスカウト型就活についてみなさんは、どの程度理解していますか?また、どんなイメージを抱いていますか?

スカウト型就活は、実は学生から人気の高い有名企業も活発に利用していて、企業の質が高かったり、いわゆる「すごい経験」がなくてもスカウトを受け取れたり、有効活用することで就活を効率的に進めることができます。

そんな近年トレンドになりつつあるスカウト型就活について今回は、エン・ジャパン株式会社にて、新卒学生向けスカウトサービス『iroots』をご担当されている大島さんにお話を伺いました。

『iroots』やスカウト型就活が現状の就活における課題をどのように解決することができるのかが、わかるような記事を作成しましたのでぜひご一読ください。

『iroots』はどんなサービスを提供しているのか、また現在の就活における課題をどこに感じているか?

『iroots』は就活生向けのスカウトサービスです。学生が『iroots』上でプロフィールを登録したり、性格価値観診断などを受検すると、自分にフィットした企業から個別スカウトが届きます。歴史が長く、サービス開始は2011年。当時はスカウト型サービス提供している企業は他にありませんでした。要するに、初めてのスカウトサービスとして『iroots』が誕生したのです。

実は『iroots』を開発したのは当時、就活に対して課題を感じていた現役の学生たちでした。彼らは当時、「就活って、無駄なことが多いのではないか」と従来の就活に対して以下の課題を感じていました。

・短期間に多数の企業を受けなければならない

・自分をよくみせるためのES、似通ったマニュアル的な自己PRが量産される

・会社のこともよくわからない、フィットするかもわからない中、とりあえず有名・人気な企業を中心に次々とエントリーする

・企業理解も浅く、自己分析も表面的なまま学生がエントリーするため、結果として、企業からも学生の違いが見えづらい

(出典:irootsに込めた想い | サービス | エン・ジャパン(en Japan)

従来の就活では、多くの学生は本当にフィットする企業と出会えないまま就活を終えているのではないか。そんな想いからスカウト型のサービスを開発しました。

表面的な自己PRではなく、自分のこれまでのルーツを表現して学生自身の価値観をオープンに示し、それを見た企業から自身にフィットしたスカウトが届く仕組みがあれば、企業選択の視野も広がり、効率的だと考えたのです。

(参考)『iroots』のヒストリー→irootsに込めた想い | サービス | エン・ジャパン(en Japan)

サービスとしての特性はどんなところにあるのか?

(出典:irootsに込めた想い | サービス | エン・ジャパン(en Japan)

『iroots』の大きな特徴の一つは、プロフィール項目です。『iroots』では一般的な「ガクチカ=学生時代頑張ったこと・学生時代に力をいれたこと」ではなく、自分自身のルーツ(幼少期~大学までの経歴、価値観の変化など)など、ありのままの自分を記載できるフリーフォーマットになっています。

実際、全ての項目を最大文字数で記入することは、学生にとって大変ですが、実際に記載をしてみると、「過去の経験を棚卸することができ自己分析にもつながった」という声を多くいただいています。

また、企業側にも、一般的な会社概要だけではなく、エン・ジャパンが運営する「 en Lighthouse(エン ライトハウス)」というクチコミサイトを連携して、社員のリアルな声を開示したり、採用担当者にも担当者自身のルーツやビジョンなどを記載いただいたりしています。

参画企業を『iroots』独自の基準を満たし、かつクチコミなどの情報開示を行うことを同意した企業に絞ることで、安心して学生が自分のプロフィールを記載できるような工夫も行っています。

『iroots』を通じて、学生と企業がお互いの深い相互理解のもとで出会い、入社後活躍につながるようなフィッティングを生み出したいと思っています。

さらに詳しく知りたい方はこちらをチェック→iroots(アイルーツ)- 新卒学生のための就活スカウトサービス

|就職に最適解を。

スカウト型就活がコロナウイルスの影響でどのくらい増加したのか?

昨年から、ダイレクトリクルーティング市場全体は増加傾向で、「スカウト型就活」は就活生の中でも主流の手法になっていることを感じます。そうした影響も受け、『iroots』の利用学生数も1.3倍以上伸びています。

コロナ禍や不景気の影響で、企業も大量に人を採用するのではなく、自社にフィットする人材を厳選して採用していきたいという傾向があります。

また、オンライン選考で、学生とのコミュニケーション量がどうしても減ってしまうので、大量に学生を集めて選考する手法から、自社にフィットしている方に厳選してお会いして、ひとりひとりとじっくり向き合う採用手法に変化してきています。

スカウト型のサービスは、ひとりひとりにスカウトを送るための手間や時間はかかりますが、事前に学生のプロフィールを読み、個別に会いたい学生に声をかけることができるので、近年の採用トレンドにフィットしているように感じます。実際、今期から始めてスカウト型サービスを取り入れた、という企業も多くいらっしゃいました。

スカウト型就活のメリットはどんなところにあるのか?

メリットは大きく2つあります。

(出典:irootsに込めた想い | サービス | エン・ジャパン(en Japan)

(1)選択肢が増える。

従来の就活を行う中で業界や業種への興味の有無は、学生がもつそれぞれのイメージで決定してしまうことが多いです。

しかし、実際に仕事の中身を見てみると、同じ営業職であっても、新規で企業にアポイントをどんどん獲得していくようなフットワークの軽さが求められるスタイルもあれば、1社に対しコンサルティングを通じて関係を深めていくというように、深いコミュニケーションを取ることを求められる営業スタイルもあります。

他にも、就活生が気づいていないだけで自身のこれまでの経験・特性・スキル(大学の授業など)を活かせる業界・職種はもっとあるかもしれません。ただ、そういった企業を自分で探すのはなかなか難しいのが実情です。

だからこそ自身によりフィットしている会社や仕事にスカウトを通じて出会える可能性がひろがるというのが1つ目のメリットです。

(2)効率的に就活できる。

スカウトサービスは「効率的」に就活ができるという声も多くいただきます。

例えば、研究、実験や課題が多く、学生生活で忙しい学生でも、プロフィールを記入さえしておけばあとは待つだけです。会ってみたい、話を聞いてみたいという企業からのスカウトを受け取ることができます。

また、価値観が合うと感じてもらえた企業からのみスカウトが届くので、面談の招待はもちろん、選考スキップの案内も受け取ることができます。多くの企業の説明会に参加することなく、自分にフィットする可能性が高い企業にピンポイントであえ、かつ特別感のある選考を受けられるので、就活の無駄を削減することができます。

(参考)学生の利用事例はこちらから→自分らしさを発揮できる環境を選択する。

『iroots』が独自に定めている3つの基準である「本業主観正義性」「会社の成長性・将来性」「20代の成長環境」を企業選別の基準にしているのはなぜか?

『iroots』は、「内定を取ること」ではなく、「入社後活躍」を大切にしています。学生のみなさんにとって大切なファーストキャリアだからこそ、「ワクワクした思いをもって、良い仕事人生を送ってもらいたい。そういった環境を選んでもらいたい。」これが『iroots』の学生への願いです。

この願いを実現するための基準が「本業主観正義性」「会社の成長性・将来性」「20代の成長環境」であると考えています。

それぞれ説明しますと、

本業の主観正義性

→その企業のサービスや商品に、自社なりの正義感が込められているか、という点に注目しています。どれだけ成長し利益を上げている会社でも、社会にとって良いと思える価値を提供していなければ、誇りをもって仕事ができません。自分自身が正義感をもち、家族や友人にも喜んで進められるような商品・サービスを生み出す仕事にこそ、没頭して取り組めると考えています。

会社の成長性・将来性

→会社の将来性や収益性も重要です。独自性のある商品・サービスを持ち、収益の基盤があるかも大切にしています。会社として成長していくことで若手の人がたくさん挑戦する機会が生まれます。

20代の成長環境

→そして、最後に20代のうちにチャレンジングな仕事に挑戦できるかどうかです。変化の激しい時代の中で、自分自身がどこにいっても活躍できる力を身に着けることは非常に重要で、その環境があるかないかを大切にしています。

参画依頼をいただく企業は多くありますが、上記の基準で厳選すると実際に参画できる企業は10%ほどです。

これだけ厳しく基準を置いているのは、「業界や職種だけでなく、上記3つの視点でファーストキャリアを選択して欲しい」という『iroots』から学生への提案という意味を込めているからです。

上記の基準を満たす企業をどのように選別しているのか?

定量的には、会社の決算書や事業報告書(株主向け資料)を参考にしています。売上が伸びているかどうか、主力事業は何か、新規事業の取り組みを行っているか、などを見ることでその会社の状況を確認しています。

加えて、エン・ジャパンが運営するクチコミサイト『en Lighthouse(エン ライトハウス)』に掲載されている、社員のクチコミなどの定性情報で組織風土のリサーチもします。迷ったときは、『iroots』のコンサルタントが直接企業にヒアリングしたり、学生インターンの声なども参考にしたりユーザー視点で判断しています。

スカウト型サービスだと大手の企業や、学生にとって第一志望となる企業が少ないのではないかと思うのですが、実際『iroots』で内定をもらいそのまま就職する学生はどの程度いるのか?

『iroots』を活用して就職先を決めた学生も多くいます。スカウトサービスは大手企業が利用していないのでは?という印象を持つかもしれませんが、実際に『iroots』のWebページをみてもらうとわかるように、学生のみなさんがよく知っている企業も多くirootsを活用しています。

また、重要なのは、就活を通じて「第一志望」が変わっていくということです。就職活動を始めたばかりの時は、自分が知っている企業をまず選びがちなのですが、様々な業界・職種を調べたり、社会人の話を聞いたりすることで、「最初は知らなかったけど、こんな企業の活躍の場所があったんだ」と興味がある会社がどんどん変化していった先輩たちはたくさんいます。

就活生の皆さんが今考えている第一志望の企業のほかに、「自分が入社して活躍できる企業」として就活の選択肢をひろげるためのツールとして『iroots』のようなスカウト型サービスを活用してほしいと考えています。

各人事の方は、どんな観点で学生を見てスカウトを送るのか?自慢できるような経験がないとスカウトは来ないのか?

企業によって違うという前提はありますが、エピソードの大きさよりも、そこからみえる価値観や行動の癖を見ていることが多いです。

例えば、壁にぶつかったときにどのような取り組み方で解決している人なのかというところをみていくと、「コツコツやり続けて物事を解決するタイプ」「リーダーシップで周りを巻き込んで物事を解決するタイプ」など人によって個性が見えてきます。そういった見えてきた個性を、入社して仕事の壁にぶち当たった時にどんな強みを発揮して欲しいか?と照らし合わせながら見ていくと、自社にフィットするかどうかがわかってきます。

事実を書く学生が多くいますが、プラスで、「なぜやったのか」「どのようにやったのか」「そのときの感情」を書くことで自分の人間味を見せて書くことが重要です。

自分ありのままを記載して、内定を獲得したユーザーの声はこちら→心に耳を傾けて。|就活スカウトサービスiroots ユーザーインタビュー

学生へのメッセージ

就職活動は内定がゴールではありません。入社して、いかにワクワク仕事をしていけるか、就職後にどのように人生を豊かにするかが大切です。

そのために、「この企業の内定を取りたい!」という視点で、自己PRや志望動機を考えるのではなく、「本当にやりたいと思える仕事は何か」「自分がやりがいを感じるときはどのようなときなのか」を深く掘り下げること。また、いろいろな企業や社会人と会って情報を集め、自身の価値観がフィットする環境はどこなのか、選択肢を広げていくこと。

表面的に自己PRするのではく、企業の知名度にとらわれすぎることなく、ありのままの自分で就活に臨んで欲しいと思います。納得して入社先をきめることで、そのさきの人生が豊かになります。

また、学生からすると、人事は「合否を判断する人」と思われているかもしれなませんが、企業の人事も、実は学生の皆さんと同じ想いで「自社でいきいきと働いていってほしい」と考えて、学生と日々接しています。

学生はもちろん、企業の人事の方も『iroots』のユーザーであり、どちらの役にも立ちたいと思っています。学生と企業の方が、『iroots』の中で対話を繰り返し、入社後活躍に繋がるフィッティングを生み出せるように、私たちもサービスを磨いていきたいと思いますし、就職活動を引き続き応援していきたいと思います。

あとがき

ここまでお読みいただきありがとうございます。

就活に関しての課題感について、みなさんも共感できる部分があったのではないでしょうか。みなさんが感じている就活の課題をどんな手段で解決するかは読者のみなさん次第です。

どのように就活を進めたいか、どのように就活を終えたいか今一度考え就活に臨んでみてはいかがでしょうか。

『iroots』への登録はこちらからiroots(アイルーツ)- 新卒学生のための就活スカウトサービス|就職に最適解を。

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編集担当者 tsukasa-watanabe