【ロボットに仕事が奪われるのは嘘!?】研究室から起業した会社にお話を聞いてきました!

2021年8月20日学生起業

皆さんこんにちは。

将来を考えたり、就職活動をしたりする中で、将来ロボットに人間の仕事が取られてしまうのではないかという懸念を耳にしたことはありませんか?

今回は大学の研究所から起業し、ドローンやロボットを製造している株式会社revotさんにお話を伺ってきました。

株式会社revotを運営する霜村 瞭さんに、今後の社会とロボットの関係性について理想を教えていただきました。

株式会社revotとは?

–revotさんはドローンを中心としたロボティクス技術・ IoTの技術の開発を、どのようなきっかけや理念から行なっているのでしょうか。

令和3年現在、私は博士課程の学生で、大学ではずっとロボットやドローンの研究をメインに行っています。ドローンやロボット技術を使い社会課題を改善していきたいと思っています。弊社の理念は、テクノロジーをもっと身近に体験していただくところにあります。

研究室のテーマは元々、ドローンやロボットの農業利用でしたが、そのテーマとは少し外れたドローン利用についてのお話を企業さんからお伺いした際に、技術的にはお応えすることが可能であると考え、ご協力できると思ったことが起業のきっかけでした。

–大学でロボットやドローンを学ぼうと思ったきっかけがありましたら教えていただきたいです。

小学生の頃からロボット自体には興味があり、大学でロボット関連の道に進みたいという思いはありました。私が大学に入った頃は、ドローンもメジャーでなければ自動運転技術などもあまり知られていなかったため、ロボット技術を専攻して学ぶことに不安はありましたが、福島原発の作業ロボットを見て、人では対応しきれない場所でロボットが活動し、人と協調している点に魅力を感じてロボット技術の専攻がある大学に入りました。

–revotさんは現在どのような業界や分野で活躍しているのでしょうか。

大学では地上移動ロボット、大学院ではドローンの研究開発をメインに行っていたので、これらの知識を活かした仕事を行っています。ドローンで言いますと例えば、農薬散布系やセンシング系、また土木建築系で建物を見たり、大規模な建築物を建てる際の土地の調査などで活用をされています。

さらに、ドローンを使った教育をしたいと考えているので、教育関連の取り組みも多いです。

また、つくば市さんからフェースシールドの提供のお話をいただいたこともあります。3Dプリンターという立体的に物体を印刷できる装置を扱えるというところから、ものづくりができる強みを活かして是非ご協力させていただきたいという思いで提供しました。

–教育の分野でも支援を行っているとお伺いしましたが、具体的にどのような形で教育支援を行っているのかや、その利点をお聞きしたいです。

HPには、STEM教育支援と書いておりますが、ドローンを使ったSTEM教育支援を考えております。現在のSTEM教育では、ロボットを使った演習はまだあまり普及していません。実際にロボットを利用する利点は、プログラミングによってロボットがどう動くかということを視覚的に分かりやすく理解ができることです。さらに、ドローンを使うことで3次元的な空間を移動するので、空間認識能力もプラスアルファで学べることができます。

–revotさんは、大学発のベンチャーとして起業されていると思いますが、実際に大学の研究とビジネスを結び付ける難しさや乗り越えないといけない壁はありますでしょうか。

大学ではとても狭い範囲で集中して研究をするということが多いです。その一方で、社会への実装や実際にビジネス化する場面では、その狭い範囲だと難しい点があり、もう少し汎用的に使えるものを求めたり、ニーズを掘り下げたりしなくてはいけません。その点が非常に難しいと思っています。

さらに、ニーズがあった場合でも、自分の研究や自分のやりたいこととかけ離れていると、起業のモチベーションが下がってしまうということも課題です。より深掘りするとニーズに近いことができるのかもしれないですし、そこのマッチングをサポートできる環境であると非常に良いと思っています。

–実際の場面でニーズを取る際は、どのような手段をしているのでしょうか。

起業して最初の時は、大学との繋がりがあった会社にヒアリングしてから協力させていただくことが多かったです。

また、そのような取り組みやイベントに参加することでそこからお話を頂くことが多いので、イベントに参加して知名度を上げるといったことも営業の一つとして非常に重要だと感じています。

–研究とビジネスの双方を考えるにあったって、ぶれることなくずっともっている軸があれば教えてください。

私は、自身の軸をピンポイントで狭く細いものにするのではなく、少し太めに軸を持つことで自身の許容にもゆとりができ許容の範囲内で仕事も回ると考えています。

ドローンしかやらないと決めてしまうと、難しい場面もありますし、ドローンに限らず一つの問題を解決するのであれば色々な手法があります。こちらの知見から、企業さんにより適した提案させていただくことも、私の軸としてぶれない点の一つです。少し軸を太めにもって心の余裕をもつことが非常に重要かもしれないですね。

自分が最初に起業した時は知名度ないですし、力量が未知数ということもあって、研究のテーマと違うようなお話を頂くことがありました。

その時は、最初はとりあえずお受けすることで実績作りにもなりますし、自分の知見が増えるというようにプラスアルファに捉えるのが非常に重要だと感じました。

–今後のrevotさんの展望がありましたら教えていただきたいです。

我々も現在3年目でまだまだこれからという、ベンチャーの駆け出しではありますが、今まで通り弊社の技術を用いて社会課題を解決することをメインにしたいと考えています。便利で豊かなより良い社会をドローンや他の IoT デバイス・ロボットで実現していければいいなと理想を持っています。

今後のロボット業界について

–今後どのような分野でドローン活躍するのか、お考えがあったら教えていただきたいです。

いろいろできることはあると考えています。例えば、農薬散布や、橋の裏など高所の点検、未だ実証の段階ではありますが運送の面でもかなりドローンが活躍し始めています。そのような取り組みが今後加速すると思います。私は宇宙開発に興味があるので、ゆくゆくは気軽に宇宙に行けるようなデバイスとして使う未来もあるかと思います。

–そのような新しい技術だからこそやっていて難しいところと、逆に最先端で取り組んでいるからこそ感じる面白みや楽しいところを聞かせていただきたいです。 

日本で活動していて難しいと感じる点は、日本ではドローンを実験や運用するにあたっての規制が厳しく、そこにおいて海外との遅れが出てしまうことです。法も改善されていくでしょうし、少しずつ変化していくとは思います。

非常に楽しい点は、地上を移動するロボットやドローンを作ってきて、これからの社会に溶け込んでいくようなデバイス、ロボットやドローンを使った未来を描くことです。

–ロボットに人間の仕事が奪われてしまうのではないかという懸念もある中、未来のロボットと人間の関係性の理想はどのようなものでしょうか。

ロボットは人間ありきだと考えています。もちろん人間がやってきた仕事がなくなる可能性も孕んでいますが、むしろプラスアルファで増える可能性の方が多いと考えています。その際に、今までなぜ人間がやっていたんだろうと思えるような単純作業の仕事が減ったり、より人間の脳を使った、自分が本当にやりたいことに向き合えたりするかと思っています。

–人間の仕事が取り替わってしまうというよりも、ロボットやドローンが普及することで人間自身もできることの可能性が広がるような未来になるということですね。

では最後にドローンやロボットに関心を持ってる大学生に向けてメッセージをお願いします。

私は、中学校や高校で専門としてロボットを作るということがありませんでした。大学に入ってからロボットの知識を得たので、やはり大学の勉強は重要だと感じました。今現在その知識で会社を起こし、取り組んでいる実務そのものも、大学での勉強がかなり活かされています。さらに経験も重要であると考えます。大学の中だけではなく、興味がある色々なイベントに参加してみる経験も非常に重要だと思っていますので、ぜひ学びと経験を大切にしてみてください。

霜村さんありがとうございました。

ロボットやドローンに興味のある学生だけでなく、これまで関心がなかった方も今後の生活や就職活動の際に参考にしてみると視野が広がるのではないでしょうか。

\ガクチカの最新情報・イベント情報を受け取ろう/

2021年8月20日学生起業

編集担当者 ガクチカ編集部