【IT業界を知る】文系にこそ知ってほしいプログラミングの「適性」「学ぶメリット」

2021年8月17日キャリア

まえがき

(出典:- IT 人材需給に関する調査 - 調査報告書

現在、IT関連市場の拡大が続き、プログラマーなどの人材は不足している状況があります。2030年には約45万人不足すると予測されています。

人材不足を補うためにも、小学校へのプログラミング教育必修化がすすめられていますが、本格的にビジネスの現場で活用できるスキルを身につけるにはハードルが高く、挫折してしまう人が一定数存在します。またプログラミングスクールに通うとなると数十万の費用がかかるため、特に学生にとってはハードルが高い分野と認識されがちです。

近年、学生の就職先としてIT業界が人気です。IT業界を志す学生であれば、プログラミングについてある程度の知識をもっておいた方が、活躍できる場が多くなるでしょう。場合によっては就職後、文系や未経験であってもプログラミングに触れる機会があるかもしれません。

今回はプログラミング学習における現状の課題観やプログラミングを学ぶことのメリット、特に文系学生のためのプログラミング学習について「CODEGYM」を運営する株式会社LABOT代表取締役の鶴田 浩之さんにお話を伺いました。

株式会社LABOT

株式会社LABOTは、「人の可能性に投資する」というミッションのもと、2020年1月に日本国内で初めて、ISA(Income Share Agreement、所得分配契約=在学中には学費の支払いが不要で、就職後に決定した年収に連動して支払額が決定する契約方法)を採用したコンピュータサイエンス・プログラミングスクール「CODEGYM ISA」を開校しました。家庭環境・学歴・年収などによらず、誰もが平等に挑戦できる教育機会の提供を目指し、事業を展開しています。

プログラミング学習をサポートする事業者としての課題観はどういったものでしょうか。

プログラミングスクールという業態が少なからず、教材ありきの価値を提供しているような考え方には課題を感じています。以前に流行った、英会話のカセットテープ教材や通信教育みたいに、高いお金を払うのだから、きっと英語が話せるようになるだろうという「期待」をしてしまう。

こんなにも素晴らしいオリジナル教材を作っていますという風にアピールすることがマーケティングに効果的で、顧客もその教材に幻想を抱いてしまいがちという現状があります。

実際に、蓋を開けてみるとスクールで提供されている教材も、市販で買える2000円台の本を2〜3冊まとめた内容と大差はありません。オンラインで無償公開されている教材のほうが良く出来ているということもあります。

そこでサポート体制の質が大事になるわけですが、カリキュラムに沿ったもの以外には回答できなかったり、講師によって質がまばらというのもよく聞くのが事実です。プログラミングスクール全体の構造的問題として、サービスの提供側と、夢を追いかけてチャレンジする顧客側とでは情報の非対称性が大きいため、コンプレックスを克服したい、変わりたいという顧客側の心理を突くようなマーケティングありきのビジネスのようになってしまっているということが挙げられると思います。

そこで私たちは、「スクールがどのような役割を果たせるのか」ということについて、お客様の期待値に正面から向き合い、対話することが大切だと考えています。

CODEGYM では、ISAの仕組みによる初期費用がかからない料金体系、フェアな契約関係を追求しています。ISA は、米国では急速に普及し、多くのプログラミングブートキャンプで採用されている、学費の代わりに卒業後の給与の一定割合をスクールに支払う契約方式です。学生の成功がない限り、スクールに収益は発生しません。

私たちは一般的な返金保証・就職保証をするという形ではなく、就職に成功し、一定の所得条件を満たした場合に限り、後から支払いが発生するというISAを採用しています。これらのお客様の期待値に正面から向き合うという思想やISAという契約方法は、カリキュラム設計に大きな影響を与えています。

お客様の成功がスクールの成功であり、お互いに一定のリスクを共有しています。また、卒業後も2年、3年間にわたって所得連動で支払いが続き、お客様との関係性が続くため、単に就職できれば良いといった短期的な結果ではなくて、長期的なキャリアの成功という視点がカリキュラムを設計する上で大切になってきます。

残念ながらモチベーションが維持できず途中で勉強をあきらめてしまったり、無事に就職できてもスキルが不十分だったりして、ミスマッチによる離職も多いのがこの業界です。

ISA契約がもたらす一番のメリットは、お客様に対して真の成功とは何かについて一緒に考え抜くことにあります。長期的に活躍する人材になってほしいという想いがあるから、成果が分かりやすいポートフォリオ作りだけをやらせるのではなく、しっかりとコンピュータサイエンスの基礎を固め、アルゴリズムを学ぶ中で問題解決の手法を身に着けたり、いわゆる「Learning how to Learn」ー 学び方を学ぶといったコーチングなどの手法も含め、一年かけてこのサービスの土台を創り上げてきました。

「CODEGYM」がサービスとして発足した背景はどういったものでしょうか。

サービス名が表すように、フィットネスジムのようなものを世界観のモチーフに考えています。ジムという共通の場には、様々な目的の人が来ています。例えば、減量したい人もいれば、スポーツをしていて鍛えたいという人もいて、仕事のパフォーマンスを上げるために筋トレをしている人もいます。

ジムのパーソナルトレーナーが、一人ひとりに合ったトレーニングメニューを考えるように、私たちもコーチングの手法を通じて、お客様の真の成功とは何かについて個別最適で考えていきます。プログラミング学習とひとえに言っても目的・目標が違うと、道筋・やり方も変わってきますし、現状のスキルレベルも人によって異なるため、集団最適でのカリキュラムはあまり相性が良くないと考えています。。

昨今YouTubeでもプログラミングを解説している人はたくさんいますし、誰もが安価に良質な教材にアクセスできる時代です。自分で勉強しようと思えば、勉強することができます。しかし、一人では勉強が続かない、どのように学習すればよいか分からないというのが多くの方に共通する悩みではないでしょうか。大切なことは、動機づけや日々の成長実感を支えることで、だからこそコーチング主体のサービスを始めました。

プログラミングを学ぶメリットはどんな点にあるのでしょうか。

プログラミングを学ぶメリットは大きく3つあります。

1つ目は、プログラミング的思考力が身につくというメリットです。

プログラミング的思考力とは、小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)から引用すると、「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」とされており、要するに問題解決のアプローチがプログラミング的思考です。

2つ目は、どのような職につくとしてもプログラミングの教養・スキルが少しでもあれば業務を効率化することができるというメリットです。エンジニアという職種に限らずある程度、プログラミングについての知識を身につけることが現代社会を生きるうえでの武器になります。

特に学生さんは英語などを学ぶ方が多くいると思いますが、それと同様にプログラミングも学ぶことでいつか必ず役に立ちます。IT、コンピュータサイエンスのリテラシーをもっておくことで、他のすべての職種、どんなキャリアを歩んでも、ある程度自分のキャリアアップにつながるスキルとして役に立ちます。

3つ目は、自分で設計したり作ったシステムが「動いた!」「使ってもらえた!」という達成感を得ることができることもメリットではないでしょうか。プロダクトを生み出すクリエイティブな仕事ができるようになるため、私自身のように、これまでに自己肯定感や自信をもてなかった人などにとっては、大きな転機となるかもしれません。

今まで生きてきた人生の中で「なんかうまくいかないな」、「自分がちっぽけに見える」と感じてきた人でも、プログラミング通じて世界に挑戦できる共通の言語を手に入れられるので、価値観が大きく変わるチャンスを得ることができるかもしれません。

プログラミングにおいて文系大学生は非適性な人材なのでしょうか?

プログラミングにおいて、適性という意味で苦手な方は存在するのですが、文系には適性がないのかというとそんなことはありません。むしろ、プログラミングのコーディングという作業は日本語の言語入力や組み立てを行うため文系の方が得意かもしれません。

論文を緻密に書き上げる作業や、契約書を作ることにも似ていると思います。むしろ高度な計算処理を行わず、ある程度すでに体系化されたライブラリなどを活用して、セオリー通りにプログラムを組み上げるという意味では、文系で学ぶ力の方が発揮されやすいかもしれません。

逆にハードウェアとか数学を活用した機械学習等の専門的な部分は、理系で専門的な知識をもった人が得意であることが多いです。

文系だからといって適性がないわけではありませんが、当然ながら苦手な方はいらっしゃいます。例えば、物事を論理だてて考えることが苦手な人などがそれに当てはまります。高校数学1年生レベルぐらいの知識だけで作った論理クイズの問題を解いてもらうと大体わかります。

解くことができれば、ある程度の適性が認められます。一方で、解けなかった人でも適性がないから無理なのかというとそんなことはありません。

適性の有無を決定づける最大の要因は、「好き」かどうかです。たしかに、頭が良いことや思考力が高いことは適性の有無に関わりますが、これらの能力がよっぽどずば抜けていない限りは、「好き」という適性以上に長期的な影響を与えるものはないでしょう。

大切なことは、やっていることを好きになるということです。それが適性の有無を決定づける一番大きな要因だと思います。夢中になって、ご飯を食べることも寝ることも忘れるほどプログラミングに没頭することができる人は、向いているなと思います。

適性人材についての問いは、プログラミングを教える人の中でもバックグラウンドによって答え方は違ってくるとは思います。私自身、大学院までいってコンピュータサイエンス等を学んできた人間ではありません。自分自身プログラミングが好きで、独学で始めたというバックグラウンドをもっている身からすると、プログラミングの適性に文系理系は関係ないというのが答えになります。

学生のプログラミング学習における懸念として料金の面があげられますが、「CODEGYM」のサービスではどのように解決しているのでしょうか。

料金の面で言うと私たちは3つのブランドをもっています。

一つは、CODEGYM ISA (Income Share Agreement) です。このブランドは、みなさんが就職に成功した場合に限り、年収の一定割合を私たちに後払いでお支払いいただく契約(所得分配契約)になります。2020年11月現在の実績ではありますが、日本で初めてかつ唯一 、ISAを提供しているオンライン教育機関です。

このISAという仕組みは、簡単にいうと出世払いです。学生さんがプログラミングに挑戦するお金をすぐに支払えなかったとしても、将来就職が成功して十分料金を支払えるようになったときにお支払いいただける仕組みを用意しています。

詳しいCODEGYM ISAについては、こちらから→CODEGYM ISA | コードジム

ISAは、今すぐの支払いは必要なく、学生さんにとってはうれしいプログラムだとは思います。しかし、HPに詳しく記載されていますが就職後の一定期間の月収から10%をお支払いしていただくため、支払い金額だけでみると高額な部類に入ります。

一方で、二つ目のCODEGYM Monthlyは他社と比較してかなり安い料金体系になっています。一般的なスクールが20万~60万円であることに比べて、Monthlyは24,970円(税込)~の月額固定金額で4か月から契約することができます。4ヶ月契約からなので、最低10万円はかかりますが、いつでも辞められるサブスクリプション型のため、自分にあまり合わなかった場合や、逆に予定よりはやく目標達成できた場合など、手数料をお支払いいただければすぐに解約することも可能です。

CODEGYM Monthlyについて詳しくはこちら→CODEGYM Monthly | コードジム|CODEGYM

私たちは教材をもたず、ティーチングではなくコーチングを主体としています。本人が頑張ることを促進する、サポートをするという点に注力した結果、月額料金を抑えることが可能になりました。それでも、学生からすると毎月数万の支払いをすることにはハードルを感じるかと思います。

そこで三つ目のブランドのCODEGYM Academyをご紹介します。こちらは学生さんを対象にした、スポンサー企業様の支援のもと実施しているプログラムです。かなり選考は厳しく募集も不定期ですが、受験料、入学金、授業料、手数料合わせて全て0円で受けることができるプログラムです。

第一期は終了してしまったのですが、第二期の募集も予定しています。ほとんどの学生さんが未経験の状態からスタートします。未経験や文系であっても全く問題ないので、ぜひ高い意欲をお持ちの方は、次の募集に応募していただけるとうれしいです。

CODEGYM Academyについて詳しく知りたい方はこちらから→CODEGYM Academy | コロナの影響を受けた学生1000人にプログラミング教育を無償提供

モチベーションが維持できず諦めてしまうのではないかという不安はどのように解決しているのでしょうか

途中で諦めてしまうほとんどの人が勉強の最初の段階で挫折しています。挫折を乗り越えるために重要なのは、同じ境遇で学んでいるコミュニティや、コーチの存在です。

まずコミュニティについてですが私たちは、ほかのスクールをみても稀なコミュニティサポートを行っています。専任の「コミュニティマネージャー」の存在や、オンライン交流会を行うことで、オンライン環境でも孤独感を感じず取り組むことができて、共に頑張る仲間の存在がモチベーション維持につながっています。

実際に、勉強の合間に雑談しに来る方や、息抜きをしにくる方、相談に来る方などみなさんコミュニティを有効活用しています。また、スクール内でできる人が、わからない人に教える雰囲気も形成されているなど、スクール生同士の関係構築が可能になっています。

ISAのプログラムは特に長い期間、長時間にわたって関わりがあります。毎日朝会で朝9時に挨拶を始めて、クラスメイトのように同期との連携が発生します。最初はオンラインで出会うのですが、4,5か月もするとすごく仲良くなっています。仲の良い人たち同士でチーム開発をして、就活する際もそれぞれ励まし合うというように、学校の追体験が6か月間でできます。そのため、みなさん卒業後も仲が良く、このようなスクールは他にないとスクール生のみなさんから言われます。

そしてコミュニティに加えて、コーチがみなさん一人ひとりの学習スタイルに合わせてコーチングするため、パーソナルジムのように、自身のペースで学びを続けることができます。自分にあった学習スタイルがわからなければ、コーチがみなさんの性格などを考えたうえで、コミュニケーションの方法や、学習のスピードを調整をさせていただきます。そして、生きた体験を早い段階で体験してもらうことでプログラミングを「好き」になってもらうように意識しています。

「CODEGYM」のサービス概要である、コーチング主体のサービスの強みはどんな点にあるのでしょうか。

強みは二つあります。

一つ目は、コーチングによる「努力の最大化」が挙げられると考えています。

プログラミングに限らず、結局努力するのは自分自身です。大学の勉強にしても、教えてもらっただけで、自習をしないまま定期試験に臨んでも単位が取れないこともあるかと思います。努力し続けることが勉強する上では大切で、私たちができることは、その努力を最大化してあげることだと考えています。

そのため、私たちは目標を一緒に設定して、それがどういう意義があるのかという問いを投げます。問いに対して一緒に考えその人が本当に達成したいという目標をみつけることで努力を最大化しています。

もう一つは、長期的に活躍する人材の育成、輩出が可能であることだと考えています。

私たちとしても長期的に活躍する人材を輩出することを目標としています。これはISAが後払いシステムだからというのもあります。卒業後に、馴染めませんでしたと言って仕事にならないのであれば、お支払いいただけないのでビジネスモデルとして成り立ちません。

そのため、長期的に活躍できる人材を育てることが、大前提になるため、プログラミングの基礎からしっかりおさえていきます。そして、コーチングの手法を使うことで答えを教えるティーチングのコミュニケーションではなく、自分の頭で考えて、自らで答えにたどり着く力が身につきます。

今の世の中、技術のトレンドが急速に変化します。ましてや、IT業界には新しい技術がどんどん出てくる状況であり、常に学びが必要な職種です。そんな社会の中でコーチング主体の「学び方を学ぶ」という、やり方で私たちは接しています。

そのため、未知の問題に遭遇した時にも、私たちの受講生が、ネックとなる課題を自ら捉えることができ、仮説を立てて推論をして解決に導くことができるような人材になってほしいと考えています。これは、プログラミングに限らず重要なスキルです。

コーチングスタイルサービスで、従来のスクールでは身につけることができないような問題解決アプローチを身につけることで、どんな職種でも長期的に活躍できる人材になることができます。

最後に「挑戦したい、変わりたい」と考えている人に向けてメッセージをお願いいたします。

自分の人生を丁寧に設計し始めるのは、20代後半あるいは、大学に入って就活を始めるような時期だと思います。それもやむを得ない現実で、20代になるまでは基本的に社会に定められたレールの上を周りと一緒に歩いてくるからです。それは例えば、全員が18歳になると全員が大学の学部を選び、22歳で会社を選ぶというようなことです。

だからこそ就活を始めた時期に、エンジニアってかっこいいなと思う人は多いですし、逆に最初に勤めた会社に違和感があって転職したいと考える人も多くいます。

今述べたような何かやってみたいという気持ちや、違和感があるとき、または今の情勢のように制約があるときというのは本当にやりたいことを見つけるチャンスだと私は思っています。

コロナ禍で、何か自分に事件が起きてしまったときは、新しいことに挑戦するように考えてほしいなと思っています。

私たちは、いつでもやりたいと思ったときにそのやりたいを実現できたりする居場所を提供しようと日々努力しています。自分のことを深く考え直して、どうしてもやりたいことに人生をかけてチャレンジすることを私たちは、サポートします。

私たちは選考がある学校なので勧誘をするという概念はありません。ぜひ学校説明会ないしはカウンセリングに人生相談レベルでも問題ないので気軽に来てほしいなと思っています。

そして、先ほどもお伝えはしましたが、学生さん向けに、CODEGYM Academyというスポンサー企業様の支援のもと、元々66万円相当のプログラミング教育が受験料、入学金、授業料、手数料合わせて全て0円で受けられるプログラムがあります。

第一期の募集は締め切りましたが、第二期の募集も実施する予定ですので、未経験や文系の学生さんでもプログラミングに挑戦したいという方はぜひ、LINE登録をして情報をお待ちいただければと思います。

CODEGYM AcademyとLINE登録はこちらから→

CODEGYM Academy | コロナの影響を受けた学生1000人にプログラミング教育を無償提供

それでは、みなさんの応募お待ちしております。

あとがき

最後までお読みいただきありがとうございます。今回の記事で、プログラミングは文系理系関係ないということが分かったのではないでしょうか。

IT業界に就職したい方や就職が決まっている方、外出することができずなにかやることを探している方など、ぜひ自分磨きとしてプログラミング学習に挑戦してみてはいかがでしょうか。

CODEGYMで挑戦したい!という方はこちらから→コードジム|CODEGYM

\ガクチカの最新情報・イベント情報を受け取ろう/

2021年8月17日キャリア

編集担当者 tsukasa-watanabe